福岡歯科大学

  • 資料請求
  • 検索

学部・大学院

川波 哲 教授 インタビュー

「放射線診断は治療方針の羅針盤」
2025.8.01
診断・全身管理学講座 放射線診断学分野
川波 哲 教授

――先生のご出身はどちらでしょうか?

川波:生まれは広島県です。その後、福岡市内に転居して、歯科大学近くの原団地で2年ほど過ごしました。 小学校卒業まで北九州地方の直方にて過ごし、長崎県の青雲中学・高校で6年間過ごしました。

――幼少期・学生時代について教えてください。

川波:小学生の頃は友人と魚釣りをしたり、野山を駆け回ったり、ボーイスカウトとして野外活動をしたりしていました。 一転して、中学時代は小学生の頃は全く読んでなかった読書に没頭しました。 産業医科大学時代は、6年間ボート部に所属していました。川でトレーニングをしていたこともあり、当時は体つきもがっちりしていましたね。   

――現在の趣味や続けている習慣などはありますか?

川波:今は、トレイルランニングという山の中を走るスポーツをやっています。 健康づくりのためにランニングを始めたことがきっかけとなり、今のトレイルランニングにつながっています。北九州(福智山・帆柱山・足立山・平尾台)や九州南部(屋久島)、関西圏では神戸の山へ行きました。自分のペースで自然の中を走るのが気持ちよく、良いストレス解消の手段になっています。整地されていない所を走るため、怪我だけはしないように気を付けています。

――今の道を進まれたきっかけはありますか?

川波:医師だった父の影響が大きいです。 放射線を専門として、原爆関係の研究所に勤めていた父のその姿を見て、自分も同じ分野へ進みました。また広島・長崎で過ごしたことも影響していると思います。

kawanami_1.JPG

――先生のご専門である放射線診断について教えてください。

川波:放射線診断は、画像を基にどのような病気、病名の可能性があるかを診断していく分野です。患者さんがどういう状態であるのかを画像から判断し、依頼元の医師と報告書等でやりとりしながら、診断の確度を高めていくことを行っています。

――本学の放射線診断学分野の特色について教えてください。

川波:医科と歯科が同じ読影室で、連携して診断業務・報告書作成を行っていることです。 私は歯科疾患の画像(CT・MRI画像)の8割を見ています。 まれに、歯科疾患に関する検査をした際に、胸部など別の箇所で疾患の所見が見つかることがあります。それは患者さんへの説明の際に活用しています。 疾患に対して、医科と歯科両方の視点から、ディスカッションできるのはいいことだと思います。

――診断する際にAIも活用されているとお伺いしました。

川波:最近、AIが入った最先端の診断装置を導入しました。 画像に対してAIが病変の候補を挙げてくるので、読影者がその候補について判断していきます。 あくまでAIの力は補佐的なもの、診断の補助をしてもらっているという意識です。 最終的な判断を行うのは、読影者(人間)のため、AIの限界も知っておかなければならないと感じています。

kawanami_2.JPG

――診断はどのくらい行っていますか?

私は、医科と歯科合わせて1日あたり60症例、 多い日は80症例ほどに関わっていますね。 診断に関しては、私自身は臨床経験年数や診療してきた症例数の部分が大きいかと思います。画像を見たときに自然と目がそこにいくという感覚です。 特に胸部のレントゲンは、判断できるようになるまで時間がかかると感じています。

――診断する際に心がけている事はありますか?

川波:診療の方向性を大きく間違わせないようにしていくことです。 私の分野は他の科のように患者さんと対面して、診療することはなく、他科からの依頼を受けて、画像診断を行っています。そのため、できるだけ簡潔に誤解が生じないような報告書を作成することを心がけています。

――本学の学生の印象について教えてください。

川波:学生さんは素直で明るく、よく勉強していると思います。 また、バスケットボール部の顧問もしていますが、学生さんが溌溂と活動しているのを見てこちらも元気をもらいますね。 学生時代は短いので、勉強、スポーツ、自分のやりたいことを精一杯やって、充実した6年間を過ごしてほしいです。

――先生の今後の展望について聞かせてください。

川波:将来的には、X線動態撮影というX線を動画で撮るものでの診断・研究を進めたいです。 これを用いることで、歯科疾患であれば、顎の動きや嚥下(※嚥下:食べ物を口から飲み込み、食道を通して胃に送り込む一連の動作)の際にどのように動いているかを数字で定量化し、従来の静止画に比べて非常に多くの情報を得ることができると考えています。

――本日はお忙しい中、ありがとうございました!

 

50音順リスト