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2025.10.09 石川慎之助さんが「第47回九州口腔衛生学会・学術大会」で優秀発表賞を受賞しました

 令和7年9月28日 (日)、熊本県歯科医師会館にて開催された第47回九州口腔衛生学会・学術大会において本学4年生の石川慎之助さんが優秀発表賞を受賞いたしました。

 

 人生100年時代が新常識となる中、健康寿命の延伸には口腔の健康が重要であるとの認識が広まりつつあります。一方で、高齢期における栄養や薬の問題も重要な課題となっています。

 第47回九州口腔衛生学会・学術大会は、「人生100年を健やかに過ごすために〜口腔と栄養と薬剤〜」をテーマに開催されました。2つの基調講演をはじめ、口演発表8題、ポスター発表7題など充実したプログラムが行われ、大学・研究機関・医療機関・企業の研究者らによる活発な議論が展開されました。

 

 リサーチ・スチューデントである4年石川さんは、「第46回大会でポスター発表を経験し、2回目の参加となる今大会で口頭発表の優秀発表賞をいただけて大変嬉しく思います。日頃から研究指導をしてくださった谷口教授をはじめ、研究室の皆さまに心より感謝申し上げます。これまでの研究成果が認められたことで、一層気が引き締まる思いです。今後も受賞を励みに精進してまいります。」と喜びを語りました。

 

 谷口奈央教授は、「石川さんの研究は、働く世代の歯と口の健康をテーマとしており、特に歯周病は若い世代からの取り組みが必要であるため、非常に重要な研究です。石川さんは夏休みを利用して保健指導の手伝いをしたり、放課後にデータの入力や分析に積極的に取り組みました。今回の優秀発表賞受賞は、これまでの努力の賜物であり、大変喜ばしいことです。今後も社会を支える人材としての活躍を期待しています。」と述べました。

 

第47回九州口腔衛生学会・学術大会(石川くん).jpg


【第47回九州口腔衛生学会総会】

 開催日 :令和7年9月28日(日)

 開催場所:熊本県歯科医師会館(熊本市)

 

【一般演題発表(口頭発表)】

 O-6 職域における歯周病リスク検査と集団指導を組み合わせた口腔保健推進の試み

   石川慎之助(福岡歯科大学口腔歯学部4年生)

    *共同研究者:谷口奈央,埴岡隆,藤本暁江,島津篤,内藤麻利江,矢田部尚子,岡田彩子,山本良子,中島由香

 

ポピュレーションアプローチによる職域での歯科口腔保健推進を目的に、2023〜2024年、某職域2か所で定期歯科健診時に歯周病リスク検査を追加し、希望者に1か月後、結果説明を含む集団指導を行った。効果検証のため、2年連続参加者を対象にリスク検査結果と保健行動の変化を調査したところ、集団指導の参加率にかかわらず、両施設でリスク検査結果が有意に改善し、定期歯科受診や補助清掃用具の使用も増加した。一方、喫煙率は改善せず、加熱式タバコへの移行傾向がみられ、禁煙行動の難しさが示唆された。

 


※リサーチ・スチューデント制度:福岡歯科大学では、普段の講義 ・ 実習の先にある 「研究」 に強い関心をもつ学生を『リサーチ・スチューデント』として毎年複数名採用し、それぞれの研究活動を支援しています。